2018年8月31日に日本で公開された映画「SUNNY 強い気持ち強い愛」は、2011年に韓国で公開された映画「サニー 永遠の仲間たち」のリメイク版です。
この記事では、原作の「サニー 永遠の仲間たち」と日本リメイク版「SUNNY 強い気持ち強い愛」の演出やストーリーについて比較して考察しています。
※めちゃくちゃネタバレ考察なので、まだどちらも見ていない人はどちらかを見てからのほうがいいです。
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日本リメイク版「SUNNY 強い気持ち強い愛」を見て感じた違和感は原作部分のカットが理由だった
私は、原作を知らずに日本リメイク版を先に見ました。
普通に楽しかったです。なので、見てみるといいです!
日本リメイク版の感想は、こちらの記事から見れます。
ただ、どうしても映画を見ていると違和感というか…なんか展開が飛んで雑だなあって印象に感じました。
気になったので映画を見てから調べてみたら「え、SUNNYって原作があるじゃん!女の子なにも言わなかったやん…」ってなりました。
映画に誘ってきた女の子も原作があることを知らなかったみたいですが、映画は楽しかったようです。よかったよかった。
で、気になったので原作の映画も見てみました。
日本リメイク版は、原作にかなり忠実に作られています。大きなストーリーはほぼ同じです。
日本リメイク版を見ていても楽しく見れました!
原作はきちんと伏線があって、自然なストーリー展開になってました。ということでこんな記事を書くことになりました。
原作「サニー 永遠の仲間たち」と「SUNNY 強い気持ち強い愛」のメンバー設定は違いはある?
こちらは原作の人物について紹介していきます。
それぞれ原作と日本リメイク版で微妙には違ったりしますが、ここでは主要なメンバーのみを解説していきます。
阿部奈美(オリジナル版のイム・ナミ)|篠原涼子
絵の才能がある。娘がいじめられているけど、打ち明けてくれない。ある日、娘がいじめられているところを見る。
日本リメイク版では、娘に関してはほとんど演出はありませんでしたね。原作では、娘がいじめられていることが物語に関係してきます。
伊藤芹香(オリジナル版のハ・チュナ)|板谷由夏
余命2ヶ月。SUNNYのリーダー。
日本リメイク版では、余命1ヶ月。
まあ、今回の映画のスピード間で言えば1ヶ月のほうがキリもいいしちょうどいいですね。余命以外は原作とほぼ同じでした。
梅(オリジナル版のキム・チャンミ)|渡辺直美
保険の外交員。学生のころから二重にしたがってる。
原作は、保険屋さんですが日本リメイクでは、不動産勤務ですね。まあ、そこまで重要ではないのでOKですかね。
昔、借金取りから逃げたけど見つかった探偵に依頼
裕子(オリジナル版のファン・ジニ)|小池栄子
めちゃくちゃ口が悪い。別人なくらいの顔の整形&豊胸整形。
日本リメイクでは、胸がないことのみいじられており、大人になって豊胸していました。
原作では、豊胸に加え別人なくらいに顔を整形してきれいになってます。韓国っぽいですね。
心(オリジナル版のリュ・ポッキ)|ともさかりえ
美容室を守るために借金して大学も辞めて飲み屋さんで働いている。
子供は養護施設に入っている。
日本リメイク版でも、ほぼ原作通りって感じでしたね。
奈々(オリジナル版のチョン・スジ)|池田エライザ
モデルの仕事をしていて、再婚して血の繋がっていない母親と暮らしている。母親になまりがあるので隠している。クール。
こちらもほぼ同じ設定でした。
原作のスジ役であるミン・ヒョリンが可愛すぎるので記事にしました。
日本版リメイクに登場していない、クムオク
姑問題、職がない。
出版社に見習いとして入社。成績次第で社長にする。
日本リメイク版は、6人。原作では7人なので、こちらは日本リメイク版では、登場しません。
原作と日本リメイク版「SUNNY 強い気持ち強い愛」の演出の違い
そもそもSUNNYの名前の由来
原作
7人メンバーでラジオにハガキを投稿して名前をつけてもらう。
日本リメイク版
6人メンバーのうちの1人がダンスの練習中に軽いノリで「陽だまりみたいな感じでSUNNY!どう?よくない!?」って感じで決まる。
メンバーの人数は、原作では7人、日本リメイク版では、6人です。
メンバーを1人減らした理由は、物語的にそこまで支障が出ないのとキャスティング的な理由だと思いますね。それとSUNNYに意味を持たせたかったんだろうと思います。
日本リメイク版でのSUNNYの隠された意味については下記の記事で解説しています。
原作では、7人でみんなでラジオを楽しみに待っていることから、名前を付けられます。これから友情がさらに深まったことがわかります。
日本リメイク版では、コギャル的なノリで決めた感じを演出したかったのでしょうかね。SUNNYという名前に愛着がそこまでできるのかな…って感じです。
SUNNYメンバーを捜索する経緯
原作
メンバーのチャンミが以前、旦那と借金取りから逃げたときに見つかった探偵に依頼をする。
日本リメイク版
奈美(篠原涼子)と梅(渡辺直美)が出会って、「探偵ってお金かかるからなあ…」と言って歩いているところにたまたま「激安」と書かれていて目に入った探偵事務所に依頼する。
原作では、チャンミが「昔、旦那と借金取りから逃げたときに見つけられたから腕は確かよ」と言って、探偵にメンバー捜索の依頼をします。これで、チャンミの背景も見えるし人探しのために探偵に依頼をするという流れも自然ですよね。
日本リメイク版では、「どうやって探そうねー…」って言ってるところに急に探偵事務所って感じでちょっと無理やりな展開に感じちゃったんですよね。
SUNNYメンバーと対立するグループとの構造
原作
相手校に7人組グループ「少女時代」と対立している。
途中で相手チームと殴り合いみたいなのがコメディ的に始まる。
中盤くらいで学校内の1人がリーダーと仲が良かったが、シンナーが原因で喧嘩したことを知る。
日本リメイク版
学校内でメンバーと対立する3人組しかいない。
リーダーとそのうちの1人は昔仲が良かったことは序盤でわかる。原因は薬物。
なんでいまの時代にわざわざ薬物中毒の設定にしたんだろうと思ったら原作がシンナー中毒だったので納得しました。
日本リメイク版では、かなりサイコな感じで妙にリアルで怖かったです。演技すごかったです。
このリーダーと仲の良かった薬物中毒の子が事件のカギとなってくるんですが、原作では7人組グループもいるし物語の終盤まで隠れていたのでよかったですね。
リメイク版では、3人組しか対立するグループがいないのでなにかするんだろうなあ…って思ってたら案の定そのままそうなりました。
SUNNYメンバーの夫の浮気を知って復讐を決めたあとの展開
原作
ファン・ジニの旦那の浮気を知り、「復讐しようよ!あたしいまなんでもできるから!」ってリーダーの一言がきっかけで復讐することが決まる。結果的にナミの娘がいじめられていることもあって娘をいじめていた学生グループに4人で殴り込みをする。で、警察に車に乗せられて連行される。
連行されている車の中で「また、これ(復讐)やろうよ。ビジネスにしちゃう?笑」みたいな感じで話をしていて、チラシ作って、帰ってきたSUNNYって書いたの配っちゃう?→これから最後のメンバーを探すためのチラシを作る。
連行中の車で流れてきた音楽が流れてきて→学生時代のダンスシーンへと展開する
日本リメイク版
ナミの娘がいじめられていない。
旦那へのし返しで、SUNNYメンバー4人で夫をタコ殴りするというコメディ演出。
チラシは、リーダーの伊藤芹香(オリジナル版のハ・チュナ)|板谷由夏が最後の手段でメンバー捜索のために出していたことになっている。
原作では、夫への復讐するってなってたのに娘をいじめていた学生グループに殴り込みにいきます。大人4人で。それはそれで面白いですけどね。
ただ、いまの時代だと速攻逮捕だし、映画ではすっ飛んでるのでなんにもなってません。ちょと強引ですけど、連行される車からチラシとダンスシーンまでの流れは自然です。
日本リメイク版では、そのまま夫をタコ殴りにしにいきます。
ただ、それで終わりなので次の展開が飛んだかんじになっていましたね。チラシも無理やり感。それならチラシ部分はカットしてもよかったと思うけど。
大人になってからナミが初恋の相手に会いに行く
原作
大人になってからジュノのお店に行って、ミナに気づいて「久しぶり…ですよね」と言う。ミナは、「やっと渡せます」とだけ学生のころに書いたジュノの絵を渡して帰る。大人になったジュノが追いかけるがすでに姿はない…
日本リメイク版
お店に行ったのだが、気づかない。当時のイベントにいったときのチラシだけ渡して帰る。
この演出は、どうしてこんな風にリメイクしたのか意図が読めませんね。もったいない。
原作では、初恋の相手は気付いて、渡されたものをみて思わず追いかけるって…胸がジンジンするシーンなのに。日本リメイク版では、それが一切ない。
ナミのことを大人になっても変わらないと言ってすぐ気づいているのに気づかないって…かわいそうすぎるよね。それほど印象に残ってなかったんだなって演出にしたかったのか…
チラシだけ渡しても…なんのことって感じだよね。そこで気付かせるならいいのに結局初恋の相手は奈美に気づいたのかさえわかりません。
SUNNY解散のきっかけ。スジ(奈々役|池田エライザ)
原作
チョン・スジがたまたま顔を切られる。その後、自殺を図ったらしい。
ここで映画の名言が出る。
日本リメイク版
奈美(広瀬すず)を庇って奈々(池田エライザ)が顔が切れる。
そのまま救急車に運ばれて疎遠になる。
日本リメイク版では、救急車に運ばれてそのまま疎遠にって感じでした。
「え!?どうなったん?急に疎遠!?」って感じでした。
原作では、モデルをやっていたこともあり自殺を図ったことをメンバーが知ります。
で、この事件のあとに原作ではリーダーがみんなに向かって言います。
「出世したからって無視したら…しつこく追い回すぞ。
苦労してるやつがいたら…幸せになるまで付きまとう。
誰が先に死ぬか分からないけど…死ぬその日まで…死んでも、SUNNYは永遠だから」
なんでこれ日本リメイク版で無くしたん!?
めっちゃいいとこなのにってなんで無くしたのー!!!
まとめ|原作にかなり寄せられているのでリメイクも両方見るのがおすすめ!
原作「サニー 永遠の仲間たち」と日本リメイクされた「SUNNY 強い気持ち強い愛」の違いを考察しました。
どうでしたか?
人によって感じ方は違うと思いますが、考察してみました。
ちなみに、私は原作のほうが全体的に好きでしたね。
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