”砂糖の一粒までもがおれに従う、「従う」か「死ぬ」かだ”
藤原竜也さんや玉城ティナさんが出演する映画『Diner ダイナー』を見てきたので、あらすじや感想などをまとめました。
主演2人の他にも、
- 小栗旬さん
- 斎藤工さん
- 窪田正孝さん
- 本郷奏多さん
といった豪華すぎる出演者が勢ぞろいしている映画となっています。女性がめちゃくちゃ喜びそうな俳優陣が揃っていますね。
映画『Diner ダイナー』あらすじとキャスト(出演者)
映画『Diner ダイナー』あらすじとキャスト(出演者)を紹介します。
映画『Diner ダイナー』の原作と映画の違いについて
映画『Diner ダイナー』は、もともとは小説が原作。
2009年小説→2017年漫画連載開始→2019年映画化といった流れです。
約10年前の小説が映画化されるなんてすごいですね。
映画『Diner ダイナー』の原作は小説
原作の小説から『Diner ダイナー』が漫画化
1巻の表紙は、藤原竜也さんが役を務める「ボンベロ」です。
映画『Diner ダイナー』のあらすじ
大場加奈子(玉城ティナ)は貧乏な普通の女の子。ある日、日給30万円という怪しいバイトをやるが、裏社会の人間に捕まり殺されかける。
生きたいと懇願すると、「お前を生かしてどんな得がある」と言われ、とっさに「料理が得意」と答える。
すると、殺し屋専用の食堂「Diner」に売られ、シェフであるボンベロにコキ使われ、殺し屋相手にウエイトレスをするように…
漫画だと、女の子の背景は特になくサラッと進んでいきます。
映画では、両親がおらず、なんの為に生きているんだろう…と無気力状態でバイトをする日々。そんな中、ふとメキシコの綺麗な街並みを見て「ここに行きたい」と思い立ちます。
旅行費用は数十万円…
そこで日給30万円の怪しいバイトをする。という流れになっています。
映画『Diner ダイナー』のキャスト(出演者)
- ボンベロ:藤原竜也
- 大場加奈子(オオバカナコ):玉城ティナ
- スキン:窪田正孝
- キッド:本郷奏多
- ブロ:武田真治
- カウボーイ:斎藤工
- ディーディー:佐藤江梨子
- ブタ男:金子ノブアキ
- マテバ:小栗旬
- マリア:土屋アンナ
- 無礼図(ブレイズ):真矢ミキ
- コフィ:奥田瑛二
- 教授 : 品川徹
- アラーニャ : 内田健司
- ソロ : 前田公輝
- ポリージャ : 吉村界人
- 荒烈屈巣(アレックス): 真琴つばさ
- 雄澄華瑠(オスカル): 沙央くらま
- 歴代ウエイトレス : 宮脇咲良、AMIAYA、エリイ、中村里砂、マドモアゼル・ユリア、MEGUMI、SHIHO
- 旅行代理店のスタッフ : 川栄李奈
- 「白鯨」を読む女性 : コムアイ
- お天気キャスター : 板野友美
- オオバカナコの祖母 : 角替和枝
- スキンの母親 : 木村佳乃
- デルモニコ : 蜷川幸雄(井手らっきょ)
映画『Diner ダイナー』の見どころ
映画『Diner ダイナー』の見どころを紹介します。
映画『Diner ダイナー』の見どころ①豪華すぎるキャスト陣それぞれのくせが強いキャラ
登場する人物の99%は殺し屋なのでみんなキャラが濃い。
とにかくキャスト陣のキャラ個性が強く、惹かれます。
キャラの個性が強くて、しっかり見ていないとだれかわからない人も。
- ボンベロ:藤原竜也
Dinerの支配者であり、天才的な料理の腕を持つ元殺し屋。 - 大場加奈子:玉城ティナ
普通の女性だけどティナちゃんがとにかく綺麗。 - スキン:窪田正孝
全身傷だらけの殺し屋。加奈子に優しく接してくれるが深い闇を持っている。 - キッド:本郷奏多
全身整形をして見た目は子供の変態殺し屋。 - カウボーイ:斎藤工
片言の英語を喋って、死ぬ間際でも常にハイテンションなクレイジー野郎。
一部だけでもこのキャラの濃さ。
他にも小栗旬さんや真矢みきさん、土屋アンナさんなど、元々キャラの濃い人がさらに登場してきます。
映画『Diner ダイナー』の見どころ②豪華なキャスト陣がどんな役で登場するか。思わず「そんなところに…⁉」
キャスト陣が豪華すぎるがゆえなのか、思わず「え、そんなところに!?」と言いたくなるような配役が所々ありました。
ネタバレになるのであまり言えませんが、普通の映画ならもっと尺を使っていいレベルの出演者でも、登場する時間は通常の半分以下だったりします。
それだけ、藤原竜也さんと玉城ティナさんの存在を引き立てたかったということでしょうか。
ぜひ、映画でだれがどこに登場するか見てください。事前に出演者を知っていても注意してないと気付けないかもしれませんよ。
映画『Diner ダイナー』の見どころ③鮮やかで綺麗な映像とサウンド
監督が蜷川実花さんということで、<蜷川ワールド全開>です。
狂気に満ちた殺し屋同士の殺し合いなので、本来ならグロテスクになりそうな演出かと思います。しかし、『Diner ダイナー』はR指定されていません。
蜷川実花さんの華やかな演出で思わず見入ってしまい、殺し合いをしているようには見えないほど。
キャスト陣も豪華でしたが、制作スタッフも素晴らしい。
アート界の巨匠・横尾忠則が「どうせやるなら全部僕の作品で」とダイナー<食堂>の装飾美術に自らの作品を惜しげもなく提供。
蜷川のラブコールを受けた諏訪綾子がカラフルな実際の食材で妖艶さをたたえた天才シェフの料理を再現。
フラワーアーティストの東 信が残酷なシーンを妖しい花々で彩る。
彫刻家の名和晃平が2ヶ月をかけてDIVAウォッカのボトルを創造。
蜷川組常連のenzoがダイナー<食堂>の圧巻のセットを制作。
映画『ヘルタースケルター』にも携わっていた長瀬哲朗がその色彩世界に映えるキャラクターをデザイン。
といったように力が入っています。
そして、音楽を担当したのは、安室奈美恵さん、JUJUさん、山下智久さんなどのアーティストに楽曲提供もしている大沢伸一氏。
映画『Diner ダイナー』の音楽は映像と世界観にマッチしてて最高でした。
映画『Diner ダイナー』のオリジナルサウンドトラックが出ているので買う価値アリですね。これは、実際に映画を見てみないと良さがわからないと思います。
映画『Diner ダイナー』の見どころ④独特の世界観と藤原竜也演じるボンベロの放つ台詞
殺し屋しかいない食堂…という世界観で描かれた小説を映像化するのは大変だったと思います。
- シェフに従うか、死ぬか。
- 殺し屋以外、入店不可。
- どんな殺し屋でも平等に扱う。
その「世界観」と藤原竜也演じるボンベロが放つ「引き込まれるような言葉」を体感してほしい。
- 砂糖の一粒までもがおれに従う、「従う」か「死ぬ」かだ
- お前のすべてはおれが決める
- 想像力の無いやつは死ね
映画『Diner ダイナー』を勝手に評価
映画『Diner ダイナー』を勝手に評価してみました。
玉城ティナ×藤原竜也 | |
---|---|
キャスト陣の豪華さ | |
演出の華やかさ | |
登場人物の再現度 | |
ストーリー展開 | |
総合評価 |
- 藤原竜也さんや玉城ティナさんが好きなら見るべき
- 蜷川実花さんの世界観が好きな人は必見
- 物語の展開としての面白さは期待しないほうがいい
映画『Diner ダイナー』を無料で見られる
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映画『Diner ダイナー』を見た感想とツッコミ【ネタバレ含む】
ここからは、映画『Diner ダイナー』を見た個人的な感想となります。また、ネタバレも含むためご了承ください。
玉城ティナちゃんかわいい
玉城ティナちゃんがとりあえず綺麗かわいい。
スラっとしたスタイルと美脚にメイド服が最高です。
しかも今回は、シャワーを浴びるシーンでほぼ全裸なのでかなり肌が露出しています。
さまざま作品に出演したり、モデルとして活動していますが、これほど肌が露出しているのはかなりレアな映像ですね。
玉城ティナちゃんは、映画『Diner』以外にも2019年に公開予定の『惡の華』や『地獄少女』にも主演として起用されており、これからの活躍にますます期待できますね。
藤原竜也への愛が伝わる
蜷川実花さんが、「私にとっては初の男性主人公、初のアクションシーン、初のサスペンスと新しいことにたくさん挑戦した作品。藤原竜也の役者としての素晴らしさは当然知っていましたが、今回は一番かっこいい藤原竜也を私が撮らなければいけない!」と言っていました。
ドエスキャラのボンベロと藤原竜也さんがマッチしてて最高にかっこよかったですね。
デルモニコ役で井出らっきょさんが扮する蜷川幸雄さんが登場します。普通に蜷川幸雄さんかと思ったら、井出らっきょさんで激似すぎて笑ってしまいました。
とまあ、それは置いといて、そこまでして登場させたのも藤原竜也さんへの愛や蜷川実花さんの父親への愛が感じられます。
蜷川幸雄さんと藤原竜也さんの関係は深く、藤原竜也さんが中学生くらいのころから舞台や演技で厳しい指導を受けていたようです。
そんな蜷川幸雄さん(井出らっきょが扮する肖像画)と藤原竜也さんとの共演。心にグッとくるものがありますね。
余談ですが、藤原竜也さんが自身の番組『二回道(せかんどう)』ダイナーの話がちょっぴり出てきました。
「ボンベロって何人なんだろ、わかんない」って言ってました(笑)
- 藤原竜也さんがロケっぽいことをするバラエティ番組企画「1回道」の第2弾
- 藤原竜也さんと仲の良い溝端淳平さんや小栗旬さんまで登場する
- Amazonプライム・ビデオで見られる(30日無料体験)
蜷川実花さんの世界観がビシバシ伝わる
映画『Diner ダイナー』を蜷川実花さんが監督ということを知らずに見に行ってて、「演出が綺麗でなんか蜷川実花さんっぽいなあ…」と思って見たあとに確認したら、蜷川実花さんじゃんってなりました。
それくらい蜷川ワールド全開です。とにかく華やかで綺麗。
蜷川実花さんの写真集が好きな人や映画『ヘルタースケルター』が好きな人は絶対楽しめると思います。
主題歌かっこいい
映画『Diner ダイナー』の主題歌は、
- DAOKO
「打上花火」をリリースしている女性ラップシンガー。 - MIYAVI
ピックを使わないスラップ奏法と実績からサムライギタリストの異名を持つ。
といった2人のコラボ曲となっており、PVでも『Diner ダイナー』の世界観が楽しめます。
あの「ハンバーガー」も登場してます。
映画の世界観や演出は綺麗だけど、アクションやストーリーに違和感がある…
とりあえず率直なツッコミや感想を…(あくまで個人的意見です。)
- キャストの無駄遣いでは…
- ドローンとか絶対いらん
- 歴代のウエイトレスの演出はほんとにいらん
- コメディ感が強くて殺し屋としての狂気さや危機感が感じられない
- 殺し屋のクセ強いけど弱すぎん?
- 東西南北が集るまでの展開が雑すぎ
- 犬…
- アクションや最終バトルの展開にワクワク感がない
ひとつひとつの映像や世界観は綺麗なんですが、ツギハギみたいな感じで集中できませんでした。
オリジナル要素加えるのはいいけどもうちょっと上手に繋げれなかったのだろうか。と思ってしまう部分がありました。
映画『Diner ダイナー』最後のシーンについて考察
最後のシーンでは、大場加奈子(玉城ティナ)がメキシコでレストランを開いていて、1つのテーブルには予約席と書いてあり、ボンベロ(藤原竜也)と犬が店に来る。という演出で終わりましたね。
果たして、ボンベロは実際にお店に来たのか、それとも空想なのか…。
本当にボンベロが来てくれてハッピーエンドもあり得ます。
深読みってほどでもないですが、もう1つの可能性について簡単に考察します。
最後の演出はメキシコの伝統行事「死者の日」が行われていた
大場加奈子(玉城ティナ)が「ここに行きたい」と思い立ち、最後はレストランを開いていた場所はメキシコです。
最後の演出は、ガイコツをイメージして顔に描き、派手な衣装をした祭りが行われていましたね。これは、「死者の日」として実際にメキシコの伝統行事としていまも行われています。
死者の日には家族や友人達が集い、故人への思いを馳せて語り合う。
メキシコでは2500-3000年前から、祖先のガイコツを身近に飾る習慣があった。また、死と生まれ変わりの象徴として、他者(多くの場合は敵)のガイコツもトロフィーの様に扱われていた。死者の日の祝祭は地域によって様々な形で生まれ伝承されてきた。
映画『リメンバーミー』がまさにこの「死者の日」に焦点を当てた映画となっているようです。(見てないので詳細はわかりません。)
ボンベロの生死はわからないけど大場加奈子は生きる希望に溢れている
死者の日とスフレの意味から考えると、
大場加奈子(玉城ティナ)の生きる希望や居場所として、「いつかボンベロ(藤原竜也)に自分が作った料理を食べてもらう」という夢があります。
そのために待つ場所を用意している。これがティナちゃんの居場所であり生きる意味。
つまり、死んでいるかもしれないけど予約席を置いておくことで、いつか来てくれるかもしれないという希望を自分に持たせています。
しかし、「死者の日」を演出していることや犬は死んでいたのに登場している点も考えると、おそらく死んだのではないでしょうか。とは言っても、確実に死んだとは言えないのでそこはハッピーな感じでいいかと思います。
さらに言えば、蜷川実花さんの今は亡き父親に対して、弔いの意味も込めて、メキシコの「死者の日」を演出として選んだことも考えられますね。
まとめ
映画『Diner ダイナー』は華やかな演出なので、映画館で見たほうが迫力もあっていいかと思います。音楽も最高です。
最後はちょっぴり考えさせられるような演出でした。
ぜひ見ていただければと思います。